在宅診療の内容

もみじ在宅診療所の3つのお約束

今後の病状の予想をご説明します
今後の病状の予想を
ご説明します

今後、患者さんの体にどんな変化が起こり、どうなっていくことが予想されるのかを、患者さんご本人とご家族にしっかりとご説明します。

診療方針について話し合います
診療方針について
話し合います

今後の病状に対し、どう対処し訪問診療を行っていくのか、納得いくまでご本人・ご家族と医師が話し合います。

オーダーメイドの訪問診療を行います
オーダーメイドの
訪問診療を行います

ご一緒にオーダーメイドの緩和ケアを行っていきます。
万一、入院が必要となった時には、ご希望の病院や連携病院へご紹介・手配させていただくことも可能です。

診療方針

在宅医療は“訪問診療”と“往診”で
成り立っています

訪問診療

ご自宅や入居されている施設等へ、医師が定期的に訪問して診察することです。

往診

往診とは、急な体調不良や病状の変化に対して、臨時にご自宅等へうかがって診療を行うものです。

医療や介護の専門家でチームを組んで、ご本人とご家族を支えます。

24時間
急変時や不安な時は
24時間365日連絡がとれる
往診ができる

訪問診療を行っている患者さんに対して、急変時やご不安な時は、24時間・365日の体制でいつでも連絡が取れるようにしています。
夜間や休日も電話対応し、必要に応じて診療時間外でも医師が往診できる体制を取っています。

医療連携
入院が必要な時は
連携病院等へ
ご紹介・手配を行います

在宅療養中に入院が必要となった時や、入院希望があった際には、連携病院等へのご紹介・手配を行います。
病状の変化により一刻を争う場合には、救急車を呼んでいただくこともあります。

今まで総合病院や専門医を受診されている場合も、主治医の先生と連携しながら、併用して訪問診療を行うことも可能です。

患者さんやご家族が
安心して療養生活を続けられるよう
医療マネージャーの役割を果たします。

訪問診療の目的は、病気を治すことだけではありません。
訪問診療を通して、患者さんやご家族が安心して在宅での療養生活を続けられるように、医療の専門家、マネージャーとして総合的にサポートさせていただきます。

医療マネージャーとして医師が考えること

まずは生活を成り立たせる
  • 寝たきり状態に近いのに介護用ベッドを使用していない
  • ベッドから落ちたら上がれない
  • 褥瘡があるが、何をしたら良いかわからない
  • トイレに行けない
  • ご飯が食べられない
  • 便が出ていない
  • 清潔を保てていない

このような状態の場合は、なによりも先ず
生活ベースを整えます。

病気だけで無く、人もみる

患者さん、ご家族の置かれた環境、物の考え方はさまざまです。
加齢に伴う変化や、病状の進行を一緒に受け入れ、患者さんの気持ちと病気との折り合いがつくようにします。

多職種の連携が重要

様々な職種と連携して診療につとめます。

  • ケアマネージャー
  • 訪問看護師
  • リハビリテーション
  • 薬剤師
  • 介護士
  • 栄養士
  • 保健師
循環型の連携

自宅だけでなく、必要な施設を連携して診療につとめます。

がん患者さんの緩和ケア、
看取りについて

昭和の中頃まで、日本では自宅で看取るということは日常的に行われていました。
しかし、現在ではおおよそ80%以上の方が病院で最期を迎えています。

「住み慣れた家で過ごしたい!」と希望される方は多いものの、病状が悪化すれば多くの方が病院に入院し、最期を迎えます。

病院に入院し、当然のように点滴や医療処置を続けることで、患者さんご本人が良い最期を迎えられるのだろうか?
私自身、病院に勤務していたときからずっと疑問に思っていました。

食べられないから点滴をする。
点滴をするため、手足や体のむくみが強くなり、のどに唾液や痰が貯まってくる。
窒息するのを防止するため、昼夜を問わずのどの吸引が必要になる。
胸水や腹水がたまり、つらいため、針を刺して胸水や腹水のドレナージをする。
処置後は一旦楽になるけれども、しばらく経過するとまたつらくなってくる。

歳をとった時、治らない病気になった時、亡くなるその時まで病院で医療処置を続けている。
本当に必要なのか?
そんな最期でいいのか?
そんな疑問が、私たち“もみじ在宅診療所”が在宅医療を行う出発点です。

病院での最期よりも自宅での最期の方がつらい。そんな事はありません。
もちろん医療用麻薬などを使用し、正しい知識で適切な緩和ケアを行うことは必要ですが、自宅での緩和ケアはホスピスや病院で行う緩和ケアと遜色はないと思います。

「住み慣れた家ですごしたい・・・」患者さんのその自然な気持ちを大切にし、できる限り住み慣れた家庭や地域で過ごせるように。
そして身近な人に囲まれて最期を迎えることも選択できるように支援していきたいと考えています。

今後自分の体にどんな変化が起こり、どうなっていくことが予想されるのか。
それに対し、どう対処し訪問診療を行っていくのか。
納得できるまで医師とご本人、ご家族がお話をし、それから一緒にオーダーメイドの緩和ケアを行っていきたいと思います。

もみじ在宅診療所(強化型在宅療養支援診療所)の在宅医療は医療や介護の専門家でチームを組み、24時間365日の体制でご本人、ご家族を支えます。

在宅医療は“その後”を支える

在宅医療は、“病気が進行した時”や“加齢により通院が困難となった後”を支えます。
希望すれば自宅で看取りまで行えるように、医療面、生活面を総合的に支えていきます。

在宅医療は“その後”を支える

肺がん等の悪性腫瘍

(手術 → がんの再発) → 抗がん剤、放射線治療

脳血管疾患、認知症

徐々にADLが低下 → 食事量が減ってきた

加齢による廃用

嚥下力低下 → くり返す肺炎、心不全

神経難病

→ ADLの低下、嚥下障害、呼吸不全

“その後”を支えるのは外来では難しい

外来診療
全身状態の悪化とともに、通院が難しくなる
  • ・通院回数は減少
  • ・自宅での生活が見えない
  • ・外来の時間制限があり、診察、説明が十分に行えない
  • ・解決すべき問題が蓄積破綻のリスク大
在宅医療
  • ・状態の悪化に応じて診察回数は増やす事が出来る
  • ・自宅での生活をふまえ、生き方の提案が行える
  • ・診察や説明、相談の時間はほぼ無制限

在宅ホスピスケアハンドブックについて

もみじ在宅診療所では、緩和ケアを行っているがん患者さんや難病患者さんなど、最期まで住み慣れた家で過ごすことができるようにサポートを行っています。

ご自宅での看取りを希望される方に向けた「在宅ホスピスケアハンドブック」を作成してお渡ししております。
ご本人が望まれる場所で最期まで自分らしく過ごされ、穏やかな旅立ちを迎えられるように、また介護されているご家族の方々の参考になればと思い作成しました。

在宅ホスピスケアハンドブック